スリッページとは、注文時に想定していた価格と、実際に注文が約定した価格との差を指します。
市場価格が急激に変動した場合や、市場の流動性が変化した場合、注文を発注した時点で表示されていた価格では約定できない、またはその価格で十分な流動性が確保されていないことがあります。
その場合、注文は次に利用可能な市場価格で約定することがあり、その結果、スリッページが発生します。
スリッページは、市場のボラティリティが高い場合や流動性が低下している場合に、より発生しやすくなることがあります。例えば、以下のような状況が挙げられます。
- 重要な経済指標の発表時:米国雇用統計(NFP)や消費者物価指数(CPI)などの重要な経済指標の発表前後は、短時間で市場価格が大きく変動することがあります。
- 市場のオープン・再開時:市場のオープン前後は、価格が急激に変動したり、流動性が比較的低くなったりすることがあります。そのため、実際の約定価格が想定していた価格と異なる場合があります。
- 月曜日の市場オープン時: 週末の休場中にも、経済・政治情勢など、市場価格に大きな影響を与える出来事が発生する可能性があります。そのため、月曜日の市場オープン時には、価格のギャップ(窓開け)や大幅な相場変動が発生し、スリッページが発生する可能性が高まることがあります。
スリッページには、トレーダーにとって有利に働く場合と不利に働く場合があります。
実際の約定価格が想定していた価格よりも有利な場合をポジティブスリッページ、実際の約定価格が想定していた価格よりも不利な場合をネガティブスリッページといいます。